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Meta Quest 3とMeta Quest 3Sの違いを徹底比較!どちらを選ぶべき?

Meta Quest 3とMeta Quest 3Sって何が違うの?

Meta社が展開するVR/MRヘッドセット「Quest」シリーズに、2023年10月にリリースされた「Meta Quest 3」と、2024年10月に登場した廉価版の「Meta Quest 3S」があります。両者は同じ第3世代のQuestシリーズですが、価格差が約3万円以上あり、スペックにも重要な違いがあります。

この記事では、両モデルの違いを詳しく比較し、どちらを購入すべきかを判断するための情報をお届けします。

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Meta Quest 3とMeta Quest 3Sのスペック比較表

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項目Meta Quest 3SMeta Quest 3
外観
価格(税込)128GB:48,400円
256GB:64,900円
512GB:81,400円
(128GBは販売終了)
発売日2024年10月15日2023年10月10日
プロセッサーSnapdragon XR2 Gen 2Snapdragon XR2 Gen 2
RAM8GB8GB
ディスプレイ解像度片目:1832×1920ピクセル
(合計約350万ピクセル)
片目:2064×2208ピクセル
(合計約450万ピクセル)
ピクセル密度20ppd25ppd
レンズタイプフレネルレンズパンケーキレンズ
視野角水平96度/垂直90度約110度
リフレッシュレート72Hz、90Hz、120Hz90Hz、120Hz
IPD調整3段階固定式無段階調整(58-71mm)
パススルーフルカラーフルカラー
デプスセンサーなし(IRフラッドイルミネーター×2)あり
重量514g515g
バッテリー容量4324 mAh5060 mAh
平均駆動時間約2.5時間約2.3時間
イヤホンジャックなし(USB Type-C/Bluetooth)あり(3.5mm)
メガネスペーサー着脱式パーツ奥行き調整ボタン
ホームボタンありなし
ストレージ容量128GB / 256GB512GB
充電ドック互換性専用コンパクト充電ドックQuest 3充電ドック
セット内容

価格の違い:最大の魅力は3Sのコストパフォーマンス

最も大きな違いは価格です。日本での販売価格は以下の通りです。

Meta Quest 3Sの価格(税込)

  • 128GBモデル:48,400円
  • 256GBモデル:64,900円

Meta Quest 3の価格(税込)

  • 512GBモデル:81,400円 ※128GBモデル(74,800円)は在庫限りで販売終了

Meta Quest 3Sは、Quest 3と比較して約3万円安く設定されており、初めてVRを体験する方や、Quest 2からのアップグレードを検討している方にとって手頃な価格帯となっています。なお、Quest 3の512GBモデルは、Quest 3S発表に合わせて96,800円から81,400円に値下げされました。

スペック比較:どこが違うのか

プロセッサーと動作性能:同じ高性能チップを搭載

両モデルとも、Qualcomm Snapdragon XR2 Gen 2プロセッサーを搭載しており、処理性能に違いはありません。Quest 2と比較してGPU性能が約2倍向上しており、グラフィックスの美しさや動作のスムーズさは両モデルで同等です。

RAMも両方とも8GBを搭載しているため、アプリの動作やマルチタスク性能も変わりません。

実際の使用感について

実際に使用してみると、多少画面がカクつくことはありますが、処理落ちや動作の重さはほとんどありません。むしろ、Quest 3Sの方がカクつきが少ないという印象を持つユーザーもいます。これは、Quest 3Sのディスプレイ解像度が低いことが、動作の軽さに影響している可能性があります。

重いアプリでも快適に動作するため、性能面での心配は不要です。

ディスプレイとレンズ:最大の違いはここ

ディスプレイとレンズは、両モデルの最も大きな違いです。

Meta Quest 3のディスプレイ

  • 解像度:片目あたり2064×2208ピクセル(合計約450万ピクセル)
  • レンズ:パンケーキレンズ
  • 視野角:約110度
  • ピクセル密度:25ppd(pixels per degree)

Meta Quest 3Sのディスプレイ

  • 解像度:片目あたり1832×1920ピクセル(合計約350万ピクセル)
  • レンズ:フレネルレンズ(Quest 2と同じ)
  • 視野角:水平96度/垂直90度
  • ピクセル密度:20ppd

パンケーキレンズとフレネルレンズの違い

Quest 3が採用するパンケーキレンズは、画面の端までシャープで鮮明な映像を提供し、視界の「スイートスポット」(最も鮮明に見える範囲)が広くなっています。

映像の鮮明さや没入感を最大限に追求する方にはQuest 3のパンケーキレンズが大きなアドバンテージとなりますが、一般的な使用であればQuest 3Sでも問題なく楽しめます。

IPD調整機能の違い

瞳孔間距離(IPD:両目の瞳孔の間の距離)の調整方法にも大きな違いがあります。瞳孔とレンズの位置が合っていないと、画面が見づらくなったり、VR酔いがひどくなったりする可能性があるため、重要な機能です。

Quest 3は無段階調整のダイヤル式で、ゴーグル下部のダイヤルを回して細かく調整が可能です。調整範囲は58mm~71mmと幅広く対応しています。

Quest 3Sは3段階の固定式調整のみで、Quest 2と同様の仕様となっています。細かい調整ができないため、標準的でない瞳孔間距離の方には不便に感じる可能性があります。

瞳孔間距離が標準的でない方や、より細かい調整を求める方、長時間快適に使用したい方には、Quest 3の無段階調整が大きなメリットとなります。

デプスセンサーの有無

Quest 3にはデプスセンサー(深度センサー)が搭載されており、部屋の立体構造をより正確に認識できます。これにより、ミックスリアリティ(MR)体験がより精密になります。

Quest 3Sにはデプスセンサーがありませんが、IRフラッドイルミネーター(赤外線照明)が2つ搭載されており、暗い環境でのハンドトラッキング精度が向上しています。

バッテリー容量と駆動時間

  • Quest 3:5060 mAh
  • Quest 3S:4324 mAh

Quest 3の方がバッテリー容量が大きいですが、Quest 3Sの方が消費電力が少ないため、実際の平均駆動時間で見るとQuest 3Sの方が約20分ほど長く使用できます。

両機種とも、本体は充電式(USB Type-C)、コントローラーは単3電池×2本で動作します。別売りのアクセサリーを購入すれば、コントローラーを充電式にすることも可能です。

重量と装着感

  • Quest 3:515g
  • Quest 3S:514g

重量はほぼ同じですが、Quest 3Sはフレネルレンズを使用しているため、Quest 3よりも若干厚みがあります。

両機種とも、ゴムバンドを使って頭に装着する形で、頭頂部のベルトがマジックテープになっており、頭の大きさや目の高さに合わせて長さを調整できます。ほどよいフィット感があり、短時間であれば違和感や痛みは感じず、簡単に装着できます。

約500gという重さはVRゴーグルとしては軽い方ですが、頭に500mlのペットボトルを乗せたような状態なので、長時間使い続けるのは身体に負担がかかります。長時間使用していると、だんだん首や頭、おでこやほほのあたりなどに痛みが出てくることがあるため、休憩を挟みながら使うことをおすすめします。

また、長時間装着していたり、頭を激しく動かす使い方をすると、だんだんズレてくることもあります。より快適な装着感を求める場合は、別売りのElite Strapなどのアクセサリーの購入を検討するとよいでしょう。

Quest 3Sには、ホームボタンがヘッドセット本体に追加されており、すぐにホーム画面に戻ることができる点が便利です。

パススルー機能とMR体験:どちらもフルカラー対応

両モデルともフルカラーパススルー機能を搭載しており、現実世界をカラーで見ながらバーチャルコンテンツを重ねて表示するMR(複合現実)体験が可能です。Quest 2の白黒パススルーと比較すると、大幅な進化となっています。

パススルー機能を使えば、VRゴーグルを装着したまま周囲の実際の景色を確認できます。ゴーグルに搭載されたカメラで周囲を撮影し、リアルタイムで投影する仕組みです。

ただし、Quest 3の方がデプスセンサーのおかげで、より正確な部屋のマッピングと物体認識が可能です。Quest 3Sにはデプスセンサーがありませんが、IRフラッドイルミネーター(赤外線照明)が2つ搭載されており、暗い環境でのハンドトラッキング精度が向上しています。

実際の使用感について

両機種ともパススルーの画質はそれほど高くないため、スマートフォンやパソコンの細かい文字が読みづらいという点は注意が必要です。セットアップやアプリの設定をするとき、スマートフォンやパソコンが必要になる場面では、いちいちゴーグルを外さなければならない不便さがあります。

互換性とアクセサリー

両モデルとも、Touch Plusコントローラーが付属しており、手になじむ形で握りやすく、持っていて重さや疲労感は感じません。ボタン配置は一般的な家庭用ゲーム機と似ており、親指で操作するボタン3つとスティック、人差し指と中指のところにもそれぞれボタンが付いています。ポインターの精度も高く、遅延も気にならず使いやすいです。

Quest 3とQuest 3Sのゲームやアプリライブラリにフルアクセスでき、同じコンテンツを楽しむことができます。

アクセサリーについては、Quest 3Sは一部のQuest 3用アクセサリーと互換性がありますが、すべてではありません。

互換性があるもの:

  • Elite Strap
  • Elite Strap with Battery
  • キャリングケース
  • Linkケーブル
  • アクティブストラップ

互換性がないもの:

  • Quest 3充電ドック(Quest 3Sにはポゴピンがないため)

Quest 3S専用の新しいコンパクト充電ドックが用意されています。また、Quest 2の処方レンズインサートもQuest 3Sで使用可能です。

メガネ使用時の対応

メガネを着けたまま使用する場合の対応方法にも違いがあります。

Quest 3Sは「メガネスペーサー」という付属部品をゴーグルに取り付けることで、レンズとメガネの間にスペースを作ります。部品の付け外しに力が必要なため、頻繁に付け外しするのには向いていません。

Quest 3は本体についている「奥行き調整ボタン」で厚みを調整する形になっているため、Quest 3Sより使いやすいです。

イヤホン接続

Quest 3Sにはイヤホンジャックがありません。Bluetoothイヤホンを使用するか、USB Type-Cで接続する、もしくは変換プラグを用意する必要があります。

Quest 3にはイヤホンジャックが付いているため、有線イヤホンを直接接続できます。

両機種とも内蔵ステレオスピーカーを搭載しており、3D空間オーディオ体験を提供します。Quest 3は、Quest 2と比較して音量範囲が40%向上しています。

どちらを選ぶべき?購入ガイド

Meta Quest 3Sがおすすめな人

  • 初めてVRを体験する方:48,400円という手頃な価格で、最新のVR/MR体験ができます
  • Quest 2からのアップグレードを検討している方:プロセッサーの大幅な性能向上とフルカラーパススルーが手に入ります
  • 予算を抑えたい方:Quest 3の主要機能を約3万円安く手に入れられます
  • 視覚の鮮明さにそこまでこだわらない方:Quest 2程度の画質で満足できる方
  • 複数台購入を検討している方:マルチプレイ対応ゲームを家族や友人と楽しむ際の2台目、3台目として

Quest 3Sは、VRを楽しむために必要なスペックをしっかり備え、重要ではないポイントを削ることでコスパを実現しています。他のVR機器と比べても、ここまで価格が抑えられているのは魅力的で、セットアップや操作も簡単なので、初心者でも使いやすくおすすめです。

Meta Quest 3がおすすめな人

  • 最高の画質を求める方:パンケーキレンズと高解像度ディスプレイによる鮮明な映像
  • MR体験を重視する方:デプスセンサーによるより正確な空間認識
  • 長時間快適に使用したい方:優れた光学性能により目の疲れを軽減
  • 細かいIPD調整が必要な方:無段階調整で最適な視界を確保
  • テクノロジー愛好家やゲーマー:最高スペックのVR体験を求める方
  • 有線イヤホンを使いたい方:イヤホンジャック搭載

Quest 3はQuest 3Sに比べて、解像度や視野角、レンズの品質など、VR体験の没入感に関わる部分で性能が優れています。より高い没入感にこだわるならQuest 3がおすすめです。見え方の差が目の疲れにつながる部分もあるため、なるべく長時間快適に使いたい人にも適しています。

購入前に知っておきたいこと

使用スペースの確保 身体を大きく動かして使う場合には、周りのものにぶつかったり、ケガをしたりしないよう、安全なスペースを確保する必要があります。座ったままや立ったままで使える楽しみ方もありますが、身体を動かして使うのがVRの醍醐味です。

レンタルで試すのもおすすめ 8万円以上払って本体を購入して使いこなせなかったらもったいないという不安がある方は、数週間~1か月ほどレンタルしてみて、実際の生活の中で使えるかどうか判断してから購入するのも一つの方法です。レンタルであれば、無料で使えるソフトも充実しているため、十分にVR体験を楽しむことができます。

まとめ:コスパ重視なら3S、最高の体験を求めるなら3

Meta Quest 3Sは、Quest 3の主要な性能を維持しながら価格を大幅に下げた優れた選択肢です。同じプロセッサー、同じRAM、フルカラーパススルーなど、基本的な体験は変わりません。実際の使用感としても、パッと見てわかるほどの画質差はなく、普段使っているゲーム機やテレビと比べても、Quest 3Sの画質に物足りなさや違和感はありません。

一方、Meta Quest 3は、より鮮明なパンケーキレンズ、高解像度ディスプレイ、デプスセンサー、大容量バッテリー、無段階IPD調整、イヤホンジャックなど、細部にこだわる方向けの最高峰モデルです。視野角も約10度広く、より没入感のある体験が可能です。

約3万円の価格差を考えると、初めてのVRデバイスとしてはQuest 3Sが優れたコストパフォーマンスを提供しています。しかし、画質やMR体験の質を最大限に高めたい方、長時間快適に使用したい方には、Quest 3への投資が価値あるものとなるでしょう。

購入のポイント

  • 細かい文字を読む必要がなく、画質へのこだわりがなければQuest 3Sで十分
  • より高い没入感や長時間の快適な使用を求めるならQuest 3
  • VR酔いや使用スペース、長時間装着による疲労などを考慮して検討を
  • 不安がある場合は、レンタルサービスで試してから購入を決めるのもおすすめ

どちらを選んでも、2024年現在のVR/MR市場で最も優れたスタンドアロン型ヘッドセットの体験が得られます。自分の予算とニーズ、そして実際の使用環境に合わせて、最適なモデルを選んでください。


購入時の特典情報(日本) 2024年9月25日から2025年4月30日までにMeta Quest 3またはQuest 3Sを購入すると、人気ゲーム「バットマン:アーカム・シャドウ」が無料でバンドルされます。さらに、Meta Quest+(月額1,200円)の3ヶ月無料体験も付いてきます。

日本での発売情報

  • Meta Quest 3S:2024年10月15日発売
  • Meta Quest 3:2023年10月10日発売(現在も512GBモデルを販売中)
  • Meta Quest 2およびMeta Quest Pro:在庫限りで販売終了

Meta社が展開するVR/MRヘッドセット「Quest」シリーズに、2023年10月にリリースされた「Meta Quest 3」と、2024年10月に登場した廉価版の「Meta Quest 3S」があります。両者は同じ第3世代のQuestシリーズですが、価格差が約3万円以上あり、スペックにも重要な違いがあります。