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Pico 4 UltraとMeta Quest 3を徹底比較!どちらを選ぶべき?

Pico4UltraとMeta Quest3を比較!

VR/MRヘッドセット市場で注目を集める「Pico 4 Ultra」と「Meta Quest 3」。どちらも2024年の最新世代スタンドアロン型VRヘッドセットとして、同等のプロセッサーを搭載し、フルカラーMR体験を提供します。

価格帯も近く、スペックも似ているこの2機種ですが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、両モデルの違いを詳しく比較し、どちらを購入すべきかを判断するための情報をお届けします。

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Pico 4 UltraとMeta Quest 3のスペック比較表

項目Pico 4 UltraMeta Quest 3
価格(税込)256GB:89,800円512GB:81,400円
発売日2024年9月20日2023年10月10日
プロセッサーSnapdragon XR2 Gen 2Snapdragon XR2 Gen 2
RAM12GB8GB
ディスプレイ解像度片目:2160×2160ピクセル
(合計4320×2160)
片目:2064×2208ピクセル
(合計約450万ピクセル)
ディスプレイ形状正方形長方形
ピクセル密度中心部22.5ppd、平均20.6ppd25ppd
レンズタイプパンケーキレンズパンケーキレンズ
視野角105度約110度
リフレッシュレート最大90Hz90Hz、120Hz
IPD調整58-72mm(無段階)58-71mm(無段階)
パススルーカメラデュアル32MP RGBカメラデュアルRGBカメラ(18ppd)
デプスセンサーiToF深度センサーあり
パススルーフレームレート72Hz記載なし
重量約580g(本体)515g
バッテリー容量5700 mAh5060 mAh
バッテリー配置後頭部(カウンターウェイト式)前面
イヤホンジャックなし(USB Type-C/Bluetooth)あり(3.5mm)
Wi-FiWi-Fi 7対応Wi-Fi 6E
ストレージ容量256GB512GB
コントローラー電池単3電池×2本(左右計 / 片側1本)単3電池×2本(左右計)
専用トラッカーPICO Motion Tracker対応非対応(外部トラッカー使用可)
コンテンツ数PICOストア(少なめ)Quest Store(豊富)

価格の違い:ほぼ同価格帯だが構成が異なる

日本での販売価格は以下の通りです。

Pico 4 Ultraの価格(税込)

  • 256GBモデル:89,800円
  • PICO Motion Tracker:11,800円

Meta Quest 3の価格(税込)

  • 512GBモデル:81,400円

Pico 4 Ultraは256GBで89,800円、Quest 3は512GBで81,400円と、約8,400円の価格差があります。ストレージ容量を考慮すると、単純な価格比較は難しいですが、Quest 3の方がストレージ容量あたりのコストパフォーマンスは高いと言えます。

ただし、Pico 4 Ultraは専用のPICO Motion Tracker(11,800円)を追加することで、簡単にフルボディトラッキングが可能になります。Quest 3で同様の機能を実現するには、外部トラッカー(3万円~5万円程度)が必要になるため、フルトラッキングを前提とした場合のコストパフォーマンスはPico 4 Ultraに軍配が上がります。

プロセッサーとメモリ:同じチップだがRAM容量に差

両モデルとも、Qualcomm Snapdragon XR2 Gen 2プロセッサーを搭載しており、基本的な処理性能は同等です。Quest 2世代のXR2と比較して、GPU性能が約2.5倍、AI処理能力が約8倍向上しています。

メモリの違いが重要なポイント

  • Pico 4 Ultra:12GB RAM
  • Meta Quest 3:8GB RAM

Pico 4 Ultraは12GBのRAMを搭載しており、Quest 3の8GBよりも50%多いメモリを持っています。これにより、より多くのアプリを同時に開いたり、高解像度のコンテンツをスムーズに処理できる可能性があります。

ディスプレイとレンズ:微妙な違いが体験を分ける

解像度とディスプレイ形状

Pico 4 Ultra

  • 片目:2160×2160ピクセル(正方形)
  • 合計:4320×2160ピクセル
  • ピクセル密度:中心部22.5ppd、平均20.6ppd

Meta Quest 3

  • 片目:2064×2208ピクセル(長方形)
  • 合計:約450万ピクセル
  • ピクセル密度:25ppd

解像度の数値だけを見るとPico 4 Ultraの方が若干高いように見えますが、Quest 3の方がピクセル密度(ppd)は高く、より精細な映像を提供します。

実際の使用感について

両機種ともパンケーキレンズを採用しており、従来のフレネルレンズと比べて画面の端までシャープで鮮明な映像を提供します。

実際のレビューによると、画質については以下のような特徴があります:

  • Pico 4 Ultra:センター部分のスイートスポットが非常に鮮明で、色味が鮮やかに見える。ディスプレイ輝度が高く、明るく色鮮やかな印象。ただし、レンズ周辺部分には若干の歪みが見られることがある。
  • Meta Quest 3:フラットで均一な描画。Pico 4 Ultraよりも落ち着いた色味で、スイートスポット(最も鮮明に見える範囲)が広い。レンズの光反射やゴッドレイ(光の乱反射)が少なく、レンズ品質は優秀。

視野角

  • Pico 4 Ultra:105度
  • Meta Quest 3:約110度

Quest 3の方が約5度広い視野角を持っていますが、実際の使用では大きな差として感じられることは少ないです。

パススルー機能とMR体験:両方とも高品質

両モデルともフルカラーパススルー機能を搭載し、高品質なMR(複合現実)体験を提供します。

Pico 4 Ultra

  • デュアル32MP RGBカメラ搭載
  • パススルーフレームレート:72Hz
  • 中心部解像度:8MP、22.5ppd
  • iToF深度センサー搭載
  • 色補正機能により、より明るく鮮やかに見える

Meta Quest 3

  • デュアルRGBカメラ搭載(18ppd)
  • 深度プロジェクター搭載
  • より自然な色調と明るさ

実際の使用感について

Pico 4 Ultraのパススルーは明るく鮮やかで、Quest 3よりも若干明るく見えるという評価があります。Pico 4の単眼カメラから改良され、立体視が可能になったことで、距離感が正確につかめるようになりました。例えば、机の上のコントローラーを手に取る際、正しい位置を把握して簡単に手に取れるようになっています。

一方、Quest 3のパススルーは色調がより自然で、現実世界により近い見え方をします。MR対応のアプリやゲームも既に充実しており、コンテンツの面ではQuest 3が優位に立っています。

両機種ともパススルーの画質は、スマートフォンやパソコンの細かい文字を読むには不十分という点は共通しています。

重量と装着感:大きな違いがあるポイント

重量と重量バランス

  • Pico 4 Ultra:約580g
  • Meta Quest 3:515g

数字だけ見るとQuest 3の方が約65g軽いですが、実際の装着感ではPico 4 Ultraの方が軽く感じるという評価が多数あります。

カウンターウェイト設計の効果

Pico 4 Ultraの最大の特徴は、バッテリーを後頭部に配置したカウンターウェイト設計です。Quest 3はバッテリーが前面に配置されているため、前方に重さが偏り、長時間使用すると首が疲れやすい傾向があります。

Pico 4 Ultraは前後の重量バランスが取れているため、実際の装着時には「軽ッ!」という第一印象を持つユーザーが多く、長時間の使用でも疲れにくいという評価を受けています。

ただし、後頭部のバッテリー部分のサイズが大きくなるため、装着時の全体的なサイズ感はPico 4 Ultraの方が大きめです。

装着方法

両機種とも、基本的な装着方法は同じですが、初期状態での快適性には差があります。

  • Pico 4 Ultra:初期状態での装着感が非常に優秀。カウンターウェイト設計により、標準ストラップでも快適
  • Meta Quest 3:標準ストラップではやや前方が重く感じる。別売りのElite Strap(約3,000円~10,000円)を追加購入することで装着感が大幅に改善

Quest 3用の交換ヘッドストラップを購入する費用(3,000円~10,000円)を考慮すると、実質的な価格差はほとんどなくなります。

コントローラー:軽さと電池持ちのトレードオフ

両機種とも、リングレスのスリムなコントローラーを採用しています。

コントローラー電池の違い

  • Pico 4 Ultra:単3電池×2本(左右計 / 片側1本)
  • Meta Quest 3:単3電池×2本(左右で計2本)

前モデルの「Pico 4」は片側2本(計4本)でしたが、「Pico 4 Ultra」のコントローラー(リングレスタイプ)は省電力化・軽量化されており、片側1本(計2本)に変更されています。

トラッキング精度

コントローラーのトラッキング精度については、両機種とも非常に優秀で、ゲームやアプリケーション内での動作がスムーズです。目立った遅延やずれはほとんどありません。

ハンドトラッキング(手のトラッキング)

Quest 3の手のトラッキングは非常に高い評価を受けており、自然なジェスチャー操作が可能です。Pico 4 Ultraの手のトラッキングは、特に細かい動作や複雑なジェスチャーの認識において、Quest 3と比較すると精度が劣るという評価があります。

フルボディトラッキング:Pico 4 Ultraの最大の強み

Pico 4 Ultraの最も大きな差別化ポイントが、専用のPICO Motion Trackerです。

PICO Motion Tracker(11,800円)の特徴

  • 両足首に装着する2点のトラッカー
  • ヘッドセット(頭部)とコントローラー(両手)と合わせて5点トラッキング
  • AIによる補正で全身24箇所の関節を認識
  • キャリブレーションが非常に簡単(下を向くだけで5秒で完了)
  • 重量:約27g(片側)
  • バッテリー:約25時間連続稼働
  • VRChatに対応

Quest 3でフルトラッキングを実現する場合

Quest 3でフルボディトラッキングを行うには、以下のような外部トラッカーが必要です:

  • mocopi
  • Uni-Motion
  • HaritoraX Wireless
  • Rebocap

これらの外部トラッカーは3万円~5万円程度の費用がかかります。

フルトラッキングのコストパフォーマンス比較

  • Pico 4 Ultra + PICO Motion Tracker:89,800円 + 11,800円 = 101,600円
  • Quest 3 + HaritoraX Wireless(例):81,400円 + 約40,000円 = 121,400円

VRChatなどでフルボディトラッキングを使いたい場合、Pico 4 Ultraの方が約2万円安く、しかもキャリブレーションが簡単という大きなメリットがあります。

実際の使用感としても、PICO Motion Trackerは装着が簡単で、トラッキング精度も高く、激しく動いてもほとんどズレないという評価を受けています。ただし、仰向けに寝る姿勢を長時間維持するのは難しく、横向きに寝る方が姿勢が崩れにくいという報告もあります。

コンテンツとアプリ:Quest 3の圧倒的な優位性

この点については、Quest 3が圧倒的に有利です。

Meta Quest 3

  • Quest Storeに豊富なコンテンツ
  • VR/MR対応ゲームやアプリが数多く提供されている
  • MR対応のアプリケーションも充実
  • 日々新しいコンテンツが追加されている
  • 情報量が多く、トラブル時の解決策も見つかりやすい

Pico 4 Ultra

  • PICOストアのコンテンツ数は限定的
  • MR機能を活用できるアプリが少ない
  • ただし、SteamVRとの互換性があるため、PC VR向けのコンテンツには豊富にアクセス可能
  • 今後のコンテンツ拡充に期待

スタンドアロンで使用する場合、幅広いVRゲームやアプリを楽しみたいのであれば、Quest 3の方が明らかに選択肢が多く、満足度が高いでしょう。

PC VR接続:両方とも対応

両機種ともPC VRに対応しており、ゲーミングPCと接続してハイクオリティなVR体験が可能です。

Pico 4 Ultra

  • PICO Connect(専用ソフト)を使用
  • 最高設定「ウルトラHD+」(RTX4090推奨)で非常に鮮明な映像
  • シャープネスが効果的にかかる
  • Wi-Fi 7対応で高速無線接続が可能(最大3.0Gbps超)

Meta Quest 3

  • Meta Quest Link(有線)
  • Air Link(無線)
  • Virtual Desktopなどのサードパーティアプリも使用可能

PICO Connectの最適化が優れているという評価もあり、PC VR接続時の画質についてはPico 4 Ultraの方が良いという意見も見られます。

その他の機能と特徴

空間ビデオ撮影

Pico 4 Ultraは空間ビデオ撮影機能を搭載しています。

  • 最大解像度:4096×1536、60fps
  • 空間手ブレ補正機能搭載
  • Apple Vision Proで撮影した空間ビデオの再生にも対応(MV-HEVC形式)

Quest 3にも同様の機能がありますが、Pico 4 Ultraの方が解像度が高く、より高品質な空間ビデオの撮影が可能です。

Wi-Fi対応

  • Pico 4 Ultra:Wi-Fi 7対応
  • Meta Quest 3:Wi-Fi 6対応

Pico 4 UltraはWi-Fi 7に対応しており、対応ルーター使用時に3.0Gbpsを超える通信速度を実現できます。

パノラマワークスペース

Pico 4 Ultraは、360度のパノラマ表示で最大20個のアプリケーションウィンドウを同時に開くことができます。Windows PCだけでなく、Mac、スマートフォンとも接続可能です。

Quest 3も同様のマルチタスク機能を備えていますが、実用性については両機種ともアイトラッキング機能がないため、Apple Vision Proには及ばないという評価です。

どちらを選ぶべき?購入ガイド

Pico 4 Ultraがおすすめな人

  • VRChatでフルボディトラッキングを使いたい方:PICO Motion Trackerとの組み合わせで、簡単・安価にフルトラが実現
  • 装着感を重視する方:カウンターウェイト設計により、標準状態での装着感が非常に優秀
  • PC VRメインで使用する方:SteamVRとの互換性があり、PC VR向けコンテンツが豊富
  • 最新のWi-Fi 7環境を持っている方:高速無線接続でPC VRを快適に楽しめる
  • 空間ビデオ撮影に興味がある方:高解像度での空間ビデオ撮影が可能

Meta Quest 3がおすすめな人

  • 幅広いVR/MRコンテンツを楽しみたい方:Quest Storeの豊富なコンテンツにアクセス可能
  • スタンドアロンでの使用がメインの方:定番のVRゲームやアプリが充実
  • 情報量の多さを重視する方:ネット上に大量の情報やレビューがあり、トラブル解決も容易
  • 軽量なコントローラーを好む方:電池2本で軽量、長時間使用でも疲れにくい
  • 有線イヤホンを使いたい方:3.5mmイヤホンジャック搭載
  • より広いスイートスポットを求める方:レンズ品質が優秀で、均一な画質

購入前に知っておきたいこと

両機種に共通する注意点

  1. 顔のクッション部分:両機種とも標準のクッションでは長時間使用すると痛みや肌荒れが生じることがあります。視界の端から現実の景色が見えてしまうことも。サードパーティ製のクッション(AMVR製など、4,000円~5,000円程度)の購入をおすすめします。
  2. VR酔い:VR初心者は慣れるまでVR酔いに悩まされることがあります。こまめに休憩を取りながら使用しましょう。
  3. 使用スペース:身体を動かして使う場合は、安全なスペースの確保が必要です。

フルトラッキングの必要性

VRChatでのフルボディトラッキングが必須であれば、Pico 4 Ultra + PICO Motion Trackerの組み合わせが最もコストパフォーマンスが高く、セットアップも簡単です。

一方、フルトラッキングが不要で、幅広いVRコンテンツを楽しみたいのであれば、Quest 3の方が満足度が高いでしょう。

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まとめ:用途によって最適な選択が異なる

Pico 4 UltraとMeta Quest 3は、どちらも優れたVR/MRヘッドセットですが、強みが異なります。

Pico 4 Ultraの強み

  • 簡単・安価なフルボディトラッキング(PICO Motion Tracker)
  • 優れた装着感(カウンターウェイト設計)
  • 高いRAM容量(12GB)
  • Wi-Fi 7対応
  • PC VR接続時の高画質

Meta Quest 3の強み

  • 圧倒的なコンテンツ数
  • 豊富な情報量とサポート
  • より広いスイートスポット
  • 軽量なコントローラー
  • イヤホンジャック搭載
  • より自然なパススルー色調

選択の決め手

  • VRChatメインでフルトラ必須 → Pico 4 Ultra
  • 幅広いVRゲーム・アプリを楽しみたい → Meta Quest 3
  • PC VRメインで最高画質を求める → Pico 4 Ultra
  • スタンドアロンでの使用がメイン → Meta Quest 3

どちらを選んでも、2024年最新世代の高性能VR/MR体験が得られます。自分の用途と予算、そして最も重視するポイントに合わせて、最適なモデルを選んでください。


日本での販売情報

  • Pico 4 Ultra:Amazon、ヨドバシカメラ、ビックカメラで販売中
  • Meta Quest 3:Meta公式サイト、Amazon、家電量販店などで販売中
  • PICO Motion Tracker:11,800円(税込)で別売り

両機種とも試着体験ができる店舗もあるため、可能であれば実際に装着して比較してから購入することをおすすめします。

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